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GREETINGご挨拶

大会長挨拶

大会長

第48回全国デイ・ケア研究大会を札幌で開催することになりました。

これからの未曾有の超高齢化を乗り切るため
『Be ambitious! 一歩先へ ~24年度同時改定を力に変えるために~』
「共生」と「チームで地域へ」を合言葉に一歩先へ進みましょう。

クラーク博士が北海道の開拓時代に米国から招聘され札幌農学校(現北海道大学)で教鞭をとり、新渡戸稲造ら有為の若者に帰国の時に残した言葉が『Boys, be ambitious!「少年よ、大志を抱け」』です。
是非北海道に足を運んでいただき、広大な大地に立ち、澄み切った青空のもとで、学びの時を持ち、明日のために希望を胸に抱いて地元に戻ってほしいと思います。

北海道、札幌へようこそ!

さて、今後の日本は団塊の世代が75歳を超える2025年、団塊ジュニア世代が65歳を迎える2040年へ向けて高齢化は進展し、課題は変容します。2025年問題に対処するために、地域包括ケアシステムの構築が叫ばれ、地域ごとの実情に沿うシステム構築に努めてきました。今後は2040年に向けて変容する高齢化の課題に更なる対処が必要となります。
政府は子どもへの政策、少子化対策に多くの社会保障費を割り振ることを検討しています。ウクライナ問題、北朝鮮の問題もあり国防予算もしかりです。社会保障費総額が維持されるとすると、医療、介護へのしわ寄せは大きくなることが予想されます。2024年度は介護報酬、医療報酬のダブル改定がありますが、かなり窮屈な中での割り振りが行われそうです。

これからの社会で重要な点は、「共生」です。地域が自ら支え手となって高齢者や障がい者、認知症の方たちを温かい手で包摂する社会づくりです。これならば、大きな予算がなくともできそうです。高齢者自らが支え手になる土壌づくりと種まきが必要です。
また、もう一つ重要なことは在宅が病床化するシステムです。医療とケアが合体して、在宅で治療・ケアを含めた包括的管理できる体制の整備です。すなわち栄養管理・口腔管理・摂食嚥下管理・身体的活動性管理・全身管理等をチームで行う在宅システムの構築です。このあたりは、2024年度の報酬改定に向けて中央で議論されている節があります。
高齢化の進展による社会変革が進みそうですが、その中でデイ・ケアは何ができるでしょうか。改定後間がない大会ですが、突き付けられた問題にしっかり向き合って、皆さんと共に良く学び・よく議論したいと思います。札幌・北海道でお待ちしております。

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